最新情報

ユーロスペースでの舞台挨拶レポート

岡山県で先行公開された『ハルカの陶』の東京ユーロスペースほか全国公開が始まりました。

主人公の 小山はるかを演じながら自身とリンクしていったという奈緒は、「備前焼の魅力に触れながらハルカの背中を追いかけているようだった」と本作を振り返った。共演シーンの多かった笹野も映画初主演の奈緒に対して、「立ち姿がそのままで魅力的、すばらしい役者」と賞賛の声をあげた。また撮影中、笹野が窓辺に立っている姿を隠し撮りしたと言う奈緒に対して「あの視線は奈緒ちゃんだったんだね」と返し、会場を笑わせた。

また村上はこの劇場に初めて来たという少年に入場者特典を手渡しし、「これからもこの映画館をよろしくね」と語った。本作の事前リサーチについて聞かれた末次監督は備前市を訪れた際、作家さんが何気なく口にした「自分たちは陶芸を命がけでやっていますから」という一言が忘れられず、本作のテーマに大きく影響を受けたと映画誕生秘話を明かした。

主人公はるかのように「挑戦したいことは?」と問われた奈緒は「最近忙しくマネージャーさんとの会話が少なくなってきているので、絆を深めるべくここはひとつ、バンジージャンプを一緒に飛びたいです!」と意気込みを語り、観客を驚かせた。同質問に笹野は「10年計画での英会話」とし、まずはネット上の英会話教室に登録するところから1年目は始めたいと話した。村上は「50歳までに映画監督デビューすること、そしてそれをこのユーロスペースのような伝統ある劇場でかけること。この劇場は自分の中の“映画館”のすべての基準です」と劇場と映画、両者への熱い想いを語った。

舞台挨拶では本作の主題歌を担当したサボテン高水春菜による主題歌「スプートニクの夜明け」のミニライブが行われたほか備前市より備前焼万年筆の贈り物がされるサプライズがあった。

最後に村上は「奈緒という女優の初主演映画に出演できたことを誇りに思う。」とまとめ、奈緒もかつて作品撮りでユーロスペースにお世話になったことを明かし、「映写室からスクリーンを見ていてここに映りたいと思った」3年前を振り返り、「今日この劇場で自分の初主演映画を上映できることが幸せでなりません」と 想いを観客に伝えた。

映画「ハルカの陶」は東京ユーロスペース、名古屋名演小劇場ほかにて上映中。